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毎朝、子どもたちは、交代で畑の水やりをしています。
朝のつどいの後、朝食前に畑に行き、水やりが終わると新聞をとってセンターに帰ってきます。

今朝は、キュウリが2本とれ、朝ごはんでさっそく食べました。子どもたちの畑の、初収穫です。


ed12032d.JPG←今朝の畑当番の2人
「見てみて!キュウリ2本とれたよ!!」







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4c394a4fjpeg5/3 畑起こし
 いよいよ、農作業がスタートしました。センターから川向こうに見える足立さんのお宅に畑の一部をお借りし、タニカワ職員指導のもと、まずは畑起こしです。

 畑に作物を植えるには、まずその苗床となる土をふかふかにほぐしてやらねばなりません。(神河では、畑を起こす、ではなく、かじく、と言うようです。)普通なら耕運機など機械を用いるのですが、山村留学生は鍬(くわ)を用いて手作業で挑戦。

 「わしらでも鍬で全部かじくなんて、よ~せんわ。」
地元の方々もあきれつつ見守る中、一人ひとり鍬を渡され、地道な作業を開始しました。

 鍬を振っているのか鍬に振られているのか、不慣れな重作業にまもなく「もう疲れた・・・。」「手にマメが出来てイタイ~」の声。

 入園式や農家対面式のときにこぞって、「農作業が楽しみです!」と言っていた学園生たちでしたが、その現実の厳しさを知り、途端にトーンダウンです。しかし、疲れたからと言ってサボれば、その分終了が遅れるだけ。しんどい作業ながら、がんばって最後まで終わらせました。

 終わってみれば土と汗にまみれ、ヘトヘトの一行。この苦労が作物と、そして学園生たちが立派に育つための、この上ない栄養となりますように・・・。

5/12 夏野菜の植えつけ
 午前中は田植えを行いましたが、午後からは畑に作物を植えました。

 キャベツとレタスが見分けられない・・・なんていうこともありがちな現代人。まして、学園生にとって、まだ植える前の苗の状態では、どれが何の作物だかさっぱりです。それだけに、物珍しそうに苗のポットをじっくり観察。
 「この紫っぽいのはナスじゃない?」
 「この苗、トマトの匂いがする!」
小さな新発見に、興奮気味の学園生たちでした。
 
 ポットから苗を土ごと引き抜き、畝(うね)に穴を掘ってそっと植え、土をかぶせます。日常生活は少々(いや、かなり?)ドタバタ騒がしい学園生たちですが、このときばかりはさすがに、慎重。
0d955c52jpeg
 トマト、ナス、きゅうり、ピーマン、ししとう、サツマイモ、スイカ・・・等など、作物によって植え方が異なることを教わりながら、丁寧に植えていきました。

 学園生たちによって命を吹き込まれた山留畑。自分たちの畑であることを忘れずに、まめに世話をしてあげれば、まもなく売り物では味わえない、とびっきりおいしいトマトやきゅうりを頬張れることでしょう。



~農作業について~
 学園生たちは年間を通じて、田畑を中心に様々な農作業をします。”野菜の収穫体験”のようないいトコ取りではなく、固い土を鍬で起こし、腰をかがめて雑草を抜き、害虫や悪天候に泣かされ・・・そんな地道な農作業を、さらに可能な限り機械に頼らず手作業で、取り組んでいきます。そうして苦労したからこそ味わえる収穫の喜び、または、どんなに汗して働いても凶作という結果があるという農家の現実、努力だけではどうしようもない自然の力への畏怖(いふ)など、いろいろなことを感じてもらいたいと思っています。農家のたいへんさ、ありがたさ、汗して働く気持ちよさ、労を厭(いと)わず働くことの大切さ、精魂込めて作った作物のおいしさ・愛しさなど、農作業を通じて、現代失われがちなたくさんの大切な心を育てていってほしいと思います。
  5月12日 田植え

 田植えの前の夜、指導員が田植えレクチャーをしました。
 ~昔、田植えは女(早乙女)の仕事で、田に命を吹き込む神聖な仕事でした。だから、田植え前にはヨモギ餅を食べてお清めをしました。
 その話を聞いて、学園生は田植えへの意識とやる気を高めました。「種まき」、「育苗」、田植え日は学校も休みだった事。昔と今の植え方の違いなどの話をしました。


b398fece.JPG 翌朝、9時頃、作業開始。裸足で田んぼに入ると、13本の田植え紐で区切った列の間に、大人含めて1人ずつ並び(競泳プールのような感じ)、紐の間に2列ずつ(紐沿いに1列+紐の間にも1列)、端から端まで植えていきました。さっさと植え終える子もいれば、うまく苗を突き刺すことができずに、最初の方でもたもたとしてしまった子も。

 後ろ向きに歩きながら中腰で植えていると、何やら後ろがざわざわ・・・。振り返ってみると、地域の方々が、畦に座り込み、ああだこうだとおしゃべりしながらこちらを見ているではないですか・・・みんな、思わず笑いました。


  この土日、ほとんどのおうちが田植えをしていました。だから、この辺の方々は皆、田んぼに出ていたのです。子どもたちの声を聞き、見に来てくださったのかもしれません。それにしても、いつも地域の方が、子どもたちを見守り、気にしてくださるんです。この温かい人の輪が、10年後も残っているだろうか、こういう地域こそが過疎になっているのだなあと考えると、何だか切ない気持ちもします。何とかして残していきたい日本の財産です。
 地域のおじいちゃん、おばあちゃんなんて皆、人間国宝ですよね。

13acfe93.JPG
 苗は、お昼前には全て植え終わりました。学園生が植えた苗は、うねうねと曲がっています。「この方が、味があってええ!」お父さんの温かい言葉で、そのまま育てることにしました。下校時、子どもたちは毎日、田んぼに寄って見ています。自分たちの稲にどんどん愛着が沸いていくことでしょう。
(続く・・・次回の報告は、草取りかな??)
5月3日夜 動機付けミーティング

 明日から始まる稲作に備えて、どうして山村留学で米を作るのか、皆で確認をしました。毎日食べるお米がどういう風に育ち、どんな大変な作業を経て、食卓まで上がるのか、その一連の流れを体で体験する事。昔の人たちが使った道具による稲作を体験することで、その知恵と苦労を学ぼうという事。労を厭わず働くことを学ぶ事。指導員から、稲作の歴史、道具の事、そして、稲は、お米だけでなく、履物、屋根、敷物など、生活のあらゆる道具を作ることができ、捨てるところが全くない、優れものであることなどを学びました。去年、長野の山村留学生が収穫した藁で作った草鞋(わらじ)を見せると、子どもたちは興味津々。秋には、自分たちが収穫した藁で、藁細工をしたいと意気込みました。
6600e4c2.JPG






(昼食のおにぎりは自分たちでにぎりました。前回より、少し上手になったね。)


5月4日 田起こし
 いよいよ田起し。センターのすぐそばに住む、足立智信さんが貸してくださった、3畝程の田んぼです。朝、各自おにぎりをにぎりました。1粒の米から2千粒のお米が取れると学んだ子どもたちは、米粒を無駄にしないでにぎれているでしょうか。リュックにお茶とおにぎりを詰め込むと、早速田んぼに出かけました。
 昨日の畑起しで鍬はもう体験済みでしたが、今日の田んぼの方が水分は多く含んで粘っこいし、一面草が生えています。広さも倍以上。農家対面式では何人もの学園生が「農家でやりたいことは、畑仕事です!」と元気よく答えていたはずでしたが・・・。「もう嫌や~!」と愚痴を言う子、隣の田んぼの大きなカエルに夢中になって叱られる子、その中でも黙々と作業する子。いろんな表情が見られて興味深く思いました。
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(田起こしは、土が重くてたいへんでした。)






 お昼は、向かいの観音様の境内で。藤原さんの家族がサンドイッチを、知(とも)姉(ねえ)(井上)のおばあちゃんがしゃぐり豆と筍の煮物、手作りおかきを差し入れてくださいました。デザートには、学校の同級生から頂いたゼリー。地域の皆さんのおかげで、それはそれは豪華な昼食になりました。3b259c4f.JPG




(観音様のお堂に座ってお昼ごはん。働いた後は美味しいね。)









 午後、まだ少し残っていた分を起しきり、鍬と長靴をきれいに洗い、1時半頃に作業を終えました。早く終わったので川原で石を拾って帰り、帰ってから絵を描いて玄関に飾りました。


5月6日 代かき
 この日は楽しみにしていた代かき(田に水を張ってから、裸足で踏んで田を掻く作業)の予定が、あまりの大雨で中止に。後日、職員の井上のおじいちゃんが機械で掻いて下さいました。


5月9日 苗購入
 谷川のお父さんが苗を8箱買ってきてくださいました。学校帰り、学園生が田んぼに寄ると、田の水に苗が浸してあるのを発見。走って駆け寄っていきました。翌10日、大人が田んぼに元肥を撒きました。

(続く・・・次回は「田植え」)

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