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  5月12日 田植え

 田植えの前の夜、指導員が田植えレクチャーをしました。
 ~昔、田植えは女(早乙女)の仕事で、田に命を吹き込む神聖な仕事でした。だから、田植え前にはヨモギ餅を食べてお清めをしました。
 その話を聞いて、学園生は田植えへの意識とやる気を高めました。「種まき」、「育苗」、田植え日は学校も休みだった事。昔と今の植え方の違いなどの話をしました。


b398fece.JPG 翌朝、9時頃、作業開始。裸足で田んぼに入ると、13本の田植え紐で区切った列の間に、大人含めて1人ずつ並び(競泳プールのような感じ)、紐の間に2列ずつ(紐沿いに1列+紐の間にも1列)、端から端まで植えていきました。さっさと植え終える子もいれば、うまく苗を突き刺すことができずに、最初の方でもたもたとしてしまった子も。

 後ろ向きに歩きながら中腰で植えていると、何やら後ろがざわざわ・・・。振り返ってみると、地域の方々が、畦に座り込み、ああだこうだとおしゃべりしながらこちらを見ているではないですか・・・みんな、思わず笑いました。


  この土日、ほとんどのおうちが田植えをしていました。だから、この辺の方々は皆、田んぼに出ていたのです。子どもたちの声を聞き、見に来てくださったのかもしれません。それにしても、いつも地域の方が、子どもたちを見守り、気にしてくださるんです。この温かい人の輪が、10年後も残っているだろうか、こういう地域こそが過疎になっているのだなあと考えると、何だか切ない気持ちもします。何とかして残していきたい日本の財産です。
 地域のおじいちゃん、おばあちゃんなんて皆、人間国宝ですよね。

13acfe93.JPG
 苗は、お昼前には全て植え終わりました。学園生が植えた苗は、うねうねと曲がっています。「この方が、味があってええ!」お父さんの温かい言葉で、そのまま育てることにしました。下校時、子どもたちは毎日、田んぼに寄って見ています。自分たちの稲にどんどん愛着が沸いていくことでしょう。
(続く・・・次回の報告は、草取りかな??)
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