ここ越知谷では、明治初期頃からミツマタの林間栽培が盛んに行われていました。それは、和紙の原料となるミツマタの白皮を出荷するためでした。当時は、冬季の副業として大事な仕事だったそうです。学園生も先人達と同様に、山に入りミツマタを切り、繊維を取り出すところから和紙作りを体験しました。
大鍋2つ分のミツマタを刈ってきて、表皮を削りやすくするため、鍋で蒸しました。
その後は、ひとつひとつ表皮を削り、白皮(樹皮)を剥ぎ取りました。
「指赤ぅして へぐりする
むすめの鬢に 雪時雨
あの娘も嫁に行くそうな
香り残して ミツマタの」(「越知谷四季の唄」より 足立誠太郎・詩)
と歌われているように、寒空の中でのこの作業は、指が痛くなりました。
白皮を干し、みんなで細かく裁断した後は、再び鍋で蒸しました。ミキサーで水とあわせドロドロにしたら、やっと紙漉き開始です。ここまでの行程に1週間かかりました。
思い思いの和紙が完成しました。洋紙と違って千年持つといわれるオリジナルの和紙で大切な人にお手紙でも書いてほしいですね♪