学園生が通う越知谷小学校の校区に岩屋という集落がありますが、センターから一番遠い集落のため、子どもたちにとってはなかなか馴染みがありません。そこで、岩屋の報恩寺にお願いして、子どもたちに日本の伝統的な精神文化に触れる目的も込めて、座禅体験をさせていただきました。
岩屋の集落を知るためにも、お寺まで歩いてあがりました。男の子たちは、足を鍛えるために、「坂道ダッシュしよー!」と駆け上がって行きました。
お寺に到着し、挨拶をすませると抹茶とお菓子をいただきました。皆が一同に集まってお茶をいただく「茶礼」も禅宗の教えのひとつです。ご住職からお話をいただき、早速、お庭の草引きにかかりました。
静かに座る座禅だけでなく、こういった動作を伴う奉仕活動「作務」も心を清める大切な活動です。黙々と取り掛かり、30分でこんなにも草を引くことができました。
そして、子どもたちが楽しみにしていた写経も行いました。普段、賑やかな子どもたちですが、シーンと静まりかえった中で、ひたすら筆をすすめていました。1時間程でしたが、こちらが驚く程の集中力をみせてくれました。
最後に、座禅と法話をしてもらいました。座禅についてのお話や命について、「五観の偈(ごかんのげ)」を通して食事についてなど、子どもたちにも分かるようにお話してくださいました。また、幸せに生きていくには、普段から「花がきれいに咲いてるなぁ」など喜びを感じること、感謝の気持ちを持つこと。小さなことでもこういった気持ちに気付き、感じる「練習」をすることが大事だそうです。確かに、自然と喜びや感謝をたくさん感じられる方が幸せだなぁ~となんだか心に残ったお話でした。山村留学を通じて子どもたちと一緒に「練習」していこうと思います。
半日の体験でしたが、子どもたちの中でなにか感じる経験となったことでしょう。そして、今回は岩屋のお友達も一緒に参加したので、みんなで集合写真をとりました。そして、報恩寺からは岩屋が見渡せ絶景でした。報恩寺にはお世話になりました。ありがとうございました!
帰りも歩いておりましたが、岩屋のお友達のお家へ寄り道♪にわとりを飼っており、みんなで「コッコッコッコッ」と言いながらエサあげ中。センターでも「ニワトリ飼いたい!!」と「私、アルパカがいい!」やら「ヘビがいい!」など帰る道中、盛り上がる子どもたちでした。