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竹でマイ箸作り

 4月8日の活動は、一年間自分が使うお箸作り。

 山村留学生として持つべき心構えは何でも自分で体験して覚えること。そして、ないものは物でも時間でも自分の工夫と努力で作り出すこと。今日の活動はその導入編です。

 「竹のお箸をつくろう!」
 ・・・で、竹は?
 もちろん用意されていません。みんな、ノコギリを手に、川の向こうの林へ出発。1本の竹を前にして、まず「この竹をどっちにどう倒せば危なくないか」、みんなで考えました。子ども達は、見当がつかないなりに考えます。「そっちに倒すと、屋根に当たっちゃうかもしれないから・・」「この木のつるを使って竹をこっちに引っ張りながら切ったら・・・?」
 作戦が決まったら、順番にギコギコ、不慣れなノコギリを使って切っていきました。

 
(竹の切り出し作業。ふもとの家に当たらないよう、倒れる向きを考えて、慎重に・・・)

 切り倒した竹をかかえてセンターに持って帰り、いよいよ箸作りです。
ノコギリで好きな長さに切り、ナタを使って好みの太さに割って、ナイフで慎重に削っていく・・・のですが、これらの工具に不慣れな子もたくさんおり、ノコギリで竹を叩いて割ろうとしたり、ナイフを手前に向けて力いっぱい削っていたり・・・見ている指導員もヒヤヒヤです。
 しかし、アドバイスはしても、やってあげる、ことはしません。

 (よし、竹を切るぞ!)

 「これやって!」と人任せにする子はどんどん作業が遅れていきます。しぶしぶ、不器用に、なれない工具を使いこなそうと懸命になる子たち。出来上がった箸は、今にも折れそうな爪楊枝タイプだったり、いかにも持ちにくそうな極太タイプだったりと、いささか不恰好ですが、努力と苦労の詰まった最初の作品、味のある箸になりました。
 さっそくその日の夕食から、マイ箸活動開始。「この箸、太くて持ちづら~い!!」・・・じゃあ、どうしたらいい?もうわかるよね。

 (お箸作りに夢中になる子どもたち)

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