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 今日から10日間、子どもたちはセンターを離れ、それぞれの受け入れ農家宅に分かれて生活します。月の連続20日間をセンター生活、残りの10日間を農家で暮らす学園生。今日は、4月から数えて、3回目の農家入e38a25c3jpegりです。
 昨日、農家生活に必要な衣服や学用品などを荷造りし、今朝は、センターから、いつものように元気に登校しました。

帰りは、それぞれの受入農家の地区の登校班で下校。農家さん宅で過ごします。
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 毎朝行っている朝のつどいでは、指導員が交代で自然に関する話をしています。
 このブログでも、ときどき、朝のつどいの話を紹介していこうと思います。


 
ある朝のつどいの話から・・・「川虫」のこと

 釣りが大好きな学園生。釣り餌にはよく、川で捕まえる虫(川虫)を使っています。何気なく見ている川虫ですが、バケツなどにすくってよ~く観察してみると、色とりどり、形や大きさもてんでバラバラ。川の中には、実にたくさんの虫が生きていることがわかります。

 6月5日、当センターで、兵庫県中播磨民局による「水生生物指導者技術講習会」が行われ、職員も3人が参加しました。テーマは、水中生物を採取して、種類を同定し、それによって川のきれいさを測ること。指標となる生物が30種程定められており、それらの生息する水域の汚濁度によって4レベルに分けられています。この日は、採取した水生生物から指標生物を見つけ、どのレベルの指標生物が何種類あるかで、水質を調べました。結果は、レベルⅠ(きれいな水)でした。

 朝、指導員がセンター前の川でバケツに水を汲んできて説明すると、学園生たちは、中に何種類の生物がいるか数えたり、夢中で覗き込んでいました。
菖蒲(ショウブ)と蓬(ヨモギ)で軒下の魔よけそして菖蒲・蓬湯

 昨日の端午の節句(町内会の「スポーツクラブ21作新」イベント)で、 「ふれあい喫茶・きちゃった」の女性たちが、たくさんの菖蒲(ショウブ)と蓬(ヨモギ)の葉っぱを持ってきてくださいました。イベントや「きちゃった」に来られた人たちで分け合い、センターでもおすそ分けをいただきました。
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 端午の節句はもともと、女性の穢れを落とす意味合いで行われていたそうです。宮中では菖蒲や蓬の髪飾りをして天皇から薬玉(くすだま)を賜ったり、農民は、神聖なものである田植えをする前に、早乙女が家にこもり、穢れを落とす、など。そのときに、菖蒲や蓬の風呂に入ったり、屋根の上・軒下などに飾ったりもしていたようです。
 (※現在の端午の節句は、子どもの健やかな成長を願う意味で行われています。)


 この日は、子どもたちが学校から帰ると、センター長が玄関先で、屋根の上に菖蒲の葉っぱを投げて乗せました。これは、乾いて自然に落ちてくるまで飾っておくそうで、センター周辺の家々でも、軒先に菖蒲の葉っぱを乗せている家が何軒かありました。


 また、この日のお風呂は「菖蒲・蓬湯」。ネットに葉っぱを入れて湯船に浮かべると、ほのかな菖蒲と蓬の匂いが鼻をつきました。

 子どもたちにとって、端午の節句を充分に満喫した2日間でした。
 

いきさつ

 この辺りでは、よく旧暦で行事を行います。5月5日の端午の節句も、ここでは6月に行います。多くの家では、6月まで鯉幟が掲げられています。「学園生に地元の伝統行事を肌で感じてもらいたい」という思いから、端午の節句に食べる柏餅作り(※ここでは、柏餅も「ちまき」と呼びます)を教えていただけないか、作畑区長にお願いしました。ちょうど6月3日(日)は、地域のスポーツクラブ(以下、略記SC)のイベントがあるので、その中で一緒に行っていただけるとのこと。センター内(体育館横)にSCの事務所(クラブハウス)が設けられているので、その設置記念イベントです。


準備(石臼で餅粉挽き)

7852f8ce.JPG 前々日の金曜日の夜、区長さん方が石臼を持ってきてくださいました。もち米とうるち米を臼で挽き、餅粉を作るためです。もち米は、その日のうちに、区長さんらが挽いてくださり、うるち米は翌日、5年生以外の学園生3人(5年生は自然学校中)で挽きました。
 5年生が帰ってきて久しぶりに全員がそろった2日夜、指導員から、端午の節句についてのレクチャーがありました。
 日曜日は朝8時頃から地域の方々が集まり始め、朝早くから、センター下(プール前)でグラウンドゴルフ大会も行われていました。センターのグラウンドには、ゴルフ練習用ネットも張られました。また、玄関前には、紫色の手作りの旗が掲揚され、体育館横のクラブハウス(事務所)には、看板が取り付けられました。


いよいよ柏餅作り
 
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 8時半頃から、体験交流館で柏餅作りと餅つき(紅白餅と苺大福作り)が始まりました。地域の子どもたちも何人か加わり、お母さん方に作り方を教わりながら、粉をこね、餡を丸め、包んで葉っぱにくるみました。(葉っぱは、柏とサルトリイバラ=カンキラ、サンキラ。前日に湯がいて灰汁抜きしました)
 何十人ものお年よりや親子が来てくださり、一緒に餅や柏餅、お母さん方特製の「キムチ肉じゃが」を頂ました。また、囲炉裏端では、お父さん方が歓談していました。




午後もお楽しみ
~ドッジボール、そして学園生は、太鼓練習

 早めの昼食を終えると、午後は、子どもたちと若いお父さんお母さんを中心に、体育館でドッジボールやバドミントンで白熱しました。
 終わってから、入浴までの時間を利用して、参加していた近所の高校生や小学生数人を交え、太鼓練習を行いました。彼らは地元の和太鼓集団「桜鼓衆」メンバー。太鼓のベテランたちです。(※ちなみに、桜鼓衆の事務局長はセンター長。)途中で三宅を少し披露してくれた時、学園生は羨望の眼差しを送っていました。


午後は「ふれあい喫茶きちゃった」が開店

 一方、体験交流館では、午後も地域のお母さん方が集い、にぎわっていました。今日は、「ふれあい喫茶きちゃった」の営業日なのです。午前中100個の柏餅を作った彼ら。「午後はまたさらに200個作ったで!」とのこと。一個25円の破格の値段で売られたこの柏餅ですが、この日の午後は、延べ53人のお客さんが「きちゃった」を訪れていました。

~5/26(土)午前 茶摘み作業~

 5/26(土)、地域文化に触れた活動をしようということで、“お茶摘み”をしました。

 神河ではこの時期、自宅敷地内に生えたチャノキ(茶ノ木)からお茶摘みをしている光景がよく見られます。
 今回学園生がお茶摘みをさせて頂いたのは、作畑地区の空き家になっているお家。そして特別講師として地域のお母さん方3名にご指導頂きました。
 
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 ポカポカ陽気の中、茶摘みを開始。
 固い葉っぱのチャノキに、この時期スッと伸びている柔らかい新緑の芽。その部分を折り取っては籠に入れていくのですが、お母さんたちのお茶摘みの手さばきの速いことと言ったら…!さすが子どもの頃から数十年の間やってきただけあって、無駄なくどんどん葉を摘んでいきます。

 一方の学園生はのんきなもの。ほのぼのおしゃべりをしながら摘んだり、摘んだ葉の量を比べて競い合ったり、どこで誰かが「夏も近づく八十八夜~♪」歌っていたり…。

 葉を摘み続けること約2時間。大きな籠3つ分という大量のお茶を摘むことが出来ました。(ちなみに、9人の学園生で1つ分、3人のお母さんたちで籠2つ分…。腕前と手際が違います。)


~午後は茶揉み&茶煎り~

 昼食を挟んで午後、今度は“茶揉み”の作業です。多くの家では摘んだ葉を農協に持っていって、いわゆる“お茶っ葉”に加工してもらうのですが、せっかくなのでお母さんたちに教わりながら、釜炒りと手揉みによる伝統的な方法に取り組みました。まずは、大きな釜で摘んできた葉を煎り(いり)蒸し、次に熱く柔らかくなった葉をすぐにむしろの上で丸めるようによく揉みます。お母さんの手つきを見様見真似で、学園生たちも初めは恐る恐る、やがてすぐに大胆に、釜の中の葉を混ぜたり熱い葉を揉んだりと、一生懸命に作業しました。


e1732376.JPG 「煎る」、「揉む」の作業をもう1度繰り返したら、縮れた葉をむしろに敷き詰めて体育館へ。これでしばらく乾燥させればお茶の完成です。ご来園の際には、学園生が作った『やまびこ茶』でおもてなしいたします。

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